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27.高齢者が住む小さな2世帯住宅

  • 住宅
  • 家作人コンペ
工事期間 コンペ期間=2021.11~2021.12
敷地面積 156.60㎡(47.37坪)
構造・規模 WRC造、2階建、延床面積=133.37㎡(40.3坪)
家族構成 父・母、夫婦+子供2人(成人)

この住宅は、傘寿を超えた高齢の両親と、夫婦+成人した子供2人が暮らすための、2世帯住宅です。

敷地は約47.4坪と決して広くはありません。そこへ6台の駐車スペースを確保することが必須条件で下。

計画地は、幹線道路に隣接しており、近隣には、アパートや高層の建物も多く、以下にプライバシーを確保しながら、快適な住まいを提供できるかが求められました。

そこで2つの道路面は、高窓やバルコニーの壁により、覗かれ難い外観とし、隣地住居に面する残り2面は、窓の数や大きさを必要最小に抑えて、プライバシーを確保しました。

併せて、建物中央に中庭を設けて、各部屋は中庭と一体となる計画としました。この中庭は、この建物の実質的な玄関の役割も果たすようにしています。

1階の親世帯は、キッチンから全体が見渡せる計画としました。見守りやすい計画とする為です。

また、トイレは寝室となりへ設けて移動しやすくし、浴室は、廊下面へ全面開放出来る計画としました。これにより、面積を抑えながらも、出入りし易く・匂いもこもらず・解除しやすい計画となります。

浴室の奥へ隣接させて、予備室を設けました。これは、日中は施主のお姉さまが手助けに来られる、との事からです。また、入浴時に必要なタオル他備品類の収納室も兼ねます。

それに、ご両親が同時に解除が必要になるとは思えませんので、どちらかの具合が悪くなった際は、解除専用の室としても利用可能とする為です。ですので、中庭=玄関から直接入室も可能な位置、としています。

2階へ上がるには、中庭を通らなければなりません。これは日ごろから、互いの様子が伺える陽にする為です。将来は、施主様とその子供達が暮らすことにもなる家ですので、長く団らんが保てるようにと考えたからです。